大石神影流剣術

1. 特徴

 九州の柳河藩で大石進種次が愛洲陰流を改革して創めた流派です。

 防具と竹刀を改良し、試合の技術に当時ほとんど行われていなかった突技や胴切を取り入れました。

 天保3年に藩命によって江戸で試合を行い、直心影流の男谷精一郎との試合に勝って高名になり、また天保10年から11年にかけて水野忠邦の招聘により江戸に出て多くの江戸藩邸で試合や指導を行い、その技は多くの流派に影響を与えました。

 二代目大石進種昌も初代に似た遣い様で嘉永2年と4年に江戸に出て千葉栄次郎や桃井春蔵との試合に勝ち、長州藩や土佐藩にも直接指導に赴いています。大石神影流に入門した武士の中には長州藩の来嶋又兵衛や土佐藩の吉田東洋、後藤象二郎、鳥取藩の河田景与などがいます。

 大石神影流では二刀、長刀、鞘之内(居合)などの手数(形)も稽古します。

 稽古は構え方、大石神影流の独特な刀の振り方からはじめ、大石神影流の基礎を養うための「試合口」の手数(大石神影流では形を手数と言います)を習得し、上達に従って次の手数を習得します。上達のレベルによって防具着用の稽古も行います(現代剣道とは異なります)。 

 

 

2. 伝系

愛洲陰流 流祖
  足利日向守愛洲惟孝

  奥山左衛門大夫宗次

  上泉武蔵守藤原信綱

  長尾美作守鎮宗

  益永白圓入道盛

  益永軍兵衛盛次

  吉田益右衛門尉光乗

  石原傳次左衛門尉正盛

  村上一刀尉源長寛

  大石遊剱入道種芳

  大石太郎兵衛尉種行

大石神影流 流祖
  大石七太夫藤原種次

   大石進種昌

   大石雪江

   板井真澄

   大石一

   大石英一

   森本邦生