澁川一流柔術

1. 特徴

 広島藩の農村地帯に生まれ育った江戸時代の柔術であり、現代の格闘技としてのジュージュツとは異なります。

 澁川一流柔術は、首藤蔵之進満時によって澁川流、難波一甫流、浅山一伝流の三つの流派をもとに創始されました。

 江戸時代は武士は刀を差し、また強盗などの犯罪も刃物を用いて行われましたので、江戸時代の柔術は現代の柔道のように素手と素手で競技を行うためのものではなく、身を守ることを主眼にした武道です。

 基礎として素手と素手による護身術的な技法を稽古しますが稽古が進めば短い刃物や刀から素手で身を守る技法を習得します。刃物に対して短い棒や六尺棒・十手や分童・鎖鎌などを用いる技法も身につけていきます。

 

2. 伝系

流祖 首藤蔵之進満時

   宮田友吉國嗣

   車地國松正嗣

   畝重實嗣昭

   森本邦生嗣時